ご挨拶
私たちは子供の頃からケガをしたり風邪をひいたりすると、病院に行って薬をもらって治すことが多かったですね。それは今も同じです。
そんな薬も日進月歩で常に新しい薬が開発されています。新しく薬を作ることが出来る国はそう多くないことをご存知でしょうか?
今現在、世界中で10カ国にも満たないのが現状です。もちろん、日本は世界的新薬を作る力は十分にあります。しかし、残念ながら最近は新薬開発の成功はかなり低くなっています。
特にアルツハイマー病の治療薬は、私が企業に居た時に成功し世界中でも80%以上の市場占有率を占めたアリセプトの開発から既に20年近くがすぎていますが、いまだに根本治療薬は成功していません。
アルツハイマー病治療薬に関しては、最近相次ぐ開発の失敗から企業の取組みも消極的になっています。しかし、日本の高齢化、そして世界の高齢化は待ってくれません。
今、アルツハイマー病の根本治療薬に取り組まなければ私たちには明るい老後は無いと言っても過言ではありません。私は40年以上に渡る創薬研究の実績を踏まえて、特にアリセプトの成功から得た経験をもとにアルツハイマー病の根本治療薬の開発に自信を持って取り組んでいます。
開発が成功するまで温かく見守ってくださるようお願い申し上げます。
同志社大学 生命医科学部
客員教授 杉本 八郎